伝統工芸メディア-KAERU-の商標登録取得と今後の展望

伝統工芸メディア-KAERU-の商標登録取得と今後の展望

「KAERU(カエル)」はポップなテイストで伝統工芸の魅力を発信しているメディアサイトです。一見すると敷居が高く、”高級”や”古典的”のイメージが強い伝統工芸業界を、肩肘はらずに「ちょっと気になる」「なんか面白そう」、このくらいライトな気持ちで覗いてもらえる入り口を作りたい、そんな思いでスタートしました。詳しくはこちらのエントリをご覧ください。

今回のエントリでは、KAERU(カエル)のビジュアルについて紹介していきます。

デザインコンセプト

伝統工芸はそのすべてが深い歴史を有するものです。
プロジェクト開始時の課題として、伝統工芸業界に対してポジティブなイメージを持ちにくい、ということが上げられました。実際に伝統工芸業界に関するデータは右肩下がりのものが多く、経営不振や後継者不足など深刻な問題も抱えています。
”伝統”という重みを大切にしつつ、「変えないもの」と「変えるべきもの」とを明確にし、できる限り多くの人に伝統工芸の存在を認識してもらうこと、そして生活をともにする自分好みの伝統工芸品に出会って欲しいとの願いを込めました。

これまでの慣習を「変える」には強い意志と時間、体力が伴います。さらに日本の”伝統”を継承する工芸品ですので、「変えるべきか、変えないべきか」の判断も慎重に行うべきです。過去に立ち返り、歴史を振り返りながら、未来を変えるために今何をするべきか。ビジュアル制作はこのテーマに沿いながら、ポップなテイストでフレンドリーな印象を与えることを試みました。

シンボルマーク

モチーフその1 蛙

ストレートですが、「変える」や「振り返る、立ち返る」のキーワードから「蛙」をモチーフとしたアイコンを作成しました。一番初めに出た案ですが、結局この案が最後まで残りました。伝統工芸らしさを感じさせ、かつ、もう一段深くデザインコンセプトを体現できるようにブラッシュアップを重ねていきました。

モチーフその2 達磨

伝統工芸産業は80年代をピークにその市場規模が縮小しています。伝統工芸産業は、危機に陥っても何度も立ち上がってきましたし、これからの時代もそうであって欲しい。そこでもう一つのモチーフに何度転んでも立ち上がる、代表的な伝統工芸「だるま」を用いることにしました。

カラー

これら二つのモチーフからキャラクターを作成しました。これをそのままシンボルマークとして使用できるよう、複雑すぎないデザインに仕上げました。色は日の丸を意識した赤をメインカラーに選びました。サブカラーとして、ポップさと明るさを担保するための黄色、ソリッド過ぎないよう濃紺をそれぞれ採用しています。

ロゴタイプ

ポップなキャラクターに調和するように、角が丸いサンセリフ体のロゴタイプを制作しました。日本の伝統工芸メディアであることを表現するために、真ん中の「e」もまたメインカラーと同様に、日の丸をモチーフにしました。

バリエーション

数ある伝統工芸品の雰囲気、背景に調和するように、メインカラーの部分を変更することで多様性をもたらします。

伝統工芸×異業種

”工芸”、さらには”伝統”という言葉の重みが、伝統工芸の見方をより難解なものにさせます。日常でよく目にする、耳にする商品と伝統工芸を掛け合わせることで、伝統工芸が私たちの生活と無縁のものではないということを、プロダクトを通じて表現したいと考えています。

メディアサイトでの情報発信やプロダクト開発を通して、できる限り多くの人に伝統工芸に興味を持ってもらえるように、そして「伝統工芸のファン」になってもらえるように、KAERU(カエル)を展開していきます。

ビジュアル

ご相談・資料ダウンロードはこちら